非凡な美的感覚をもって美食を追求し、食の空間を芸術へと高めた北大路魯山人(1883~1959)。足立美術館の魯山人コレクションは、創設者・足立全康(1899~1990)によって200点余りが集められました。全康の没後、創設者の遺志を継いだ現館長・足立隆則(1947~)が精力的に収集し続け、現在では約500点を所蔵するに至っています。
2020年(令和2)にオープンした魯山人館は、魯山人芸術を鑑賞するために設計され、常時120点以上の作品を展示しています。展示室は、照明を天井面に反射させることでやわらかい光を空間全体に行き渡らせており、作品の細部までじっくりと鑑賞することができます。
「雲錦鉢」 「そめつけ福字平向」「織部扇面形鉢」 「織部竹形花入」「桃山風椀 十人」 「そめつけ詩書花入」 「淡海老鋪」