日本画のレジェンド 川端龍子と東京画壇の画家たち
会期: 2025年6月1日(日)~8月30日(土)
川端龍子(1885~1966)は、はじめ洋画を学びますが後に日本画に転向し、日本美術院(院展)を舞台に、自由かつ大胆な着想に基づく意欲作を発表しました。1928年(昭和3)に院展を脱退すると、翌年に自ら青龍社を創設。床の間ではなく、展覧会の会場で鑑賞する芸術を追求し、力強い筆致と豊かな色彩を持った独自の画境を拓きました。
龍子が生誕140年を迎える本年、当館が所蔵する龍子作品全8点に加え、東京画壇で活躍した画家たちの作品をご紹介する特別展を開催します。日本美術院の画家である安田靫彦や前田青邨、青龍社に参加した落合朗風、院展、官展、青龍展の垣根を越え、龍子とともに三人展を開催した横山大観と川合玉堂など、龍子をとりまく巨匠たちの作品を展示します。近代の東京画壇の名品の数々をご覧ください。
主な出品作品
川端龍子「創夜」「愛染」「獻華」 横山大観「中秌之月」 川合玉堂「鵜飼」
菱田春草「猫梅」 小林古径「阿新丸」 安田靫彦「養老」
前田青邨「山路之秋」 鏑木清方「潮干がり」 伊東深水「春の雪」