縁起物大集合 しあわせを呼ぶ日本画
会期: 2024年12月1日(日)~2025年2月28日(金)
日本では、古くから縁起が良いとされる動物や植物、自然の風物などがあります。千年生きるという言い伝えから長寿の象徴とされる鶴、冬の寒さに耐えることから歳寒三友とも呼ばれ、めでたいもののしるしとされる松竹梅など、縁起物には不老長寿、子孫繁栄、豊穣といった人々の願いが込められています。日本画では、こうした縁起が良いモチーフを取り上げた作品が少なくなく、それらの作品は、見る者をしあわせな気分にさせてくれます。近代の日本画家たちも、吉祥のモチーフに幸福への願いを託して描いたことでしょう。
本展では、長寿をもたらす神として信仰される寿老人、初夢に見ると縁起が良いとされる一富士二鷹三茄子など、信仰の対象や縁起物を題材とした日本画を展示します。横山大観をはじめとする巨匠たちが描き出した、しあわせを呼ぶ日本画をご堪能ください。
主な出品作品
山元春挙「瑞祥」 橋本関雪「夏夕」 富岡鉄斎「群僊祝壽図」
竹内栖鳳「慈母」 大橋翠石「虎」 横山大観「壽星・松竹梅」 川端龍子「創夜」
入江波光「獅子上尊」 冨田溪仙「躍獅子」 都路華香「竜吟雲起図」