多彩な表現が生まれた時代 100年前の日本画
会期: 2024年6月1日(土)~8月30日(金)
今から100年前、大正期の日本では、おおらかな大衆文化が広がりを見せ、それまでとは異なる新しい価値観が生まれました。
日本画の世界でも、日本美術院の再興や国画創作協会の結成、官展の改革といった大きな動きがあり、画家たちは時代の雰囲気を取り込みながら、自由で多彩な作品を描きました。
華やかな琳派の表現を研究した横山大観、写生を基礎としつつ斬新な画面を追求した竹内栖鳳、西洋絵画を参考に重厚感のある日本画を生み出した榊原紫峰や村上華岳。画家たちはそれぞれに独自の絵画表現を追求しており、それらの作品は100年が過ぎた現代の私たちの目から見ても興味深いものばかりです。
本展では、およそ100年前の大正中期から昭和初期に描かれた日本画をご紹介します。個性あふれる多彩な日本画をお楽しみください。
主な出品作品
横山大観「愛宕路」 竹内栖鳳「江南春寺静」 上村松園「娘深雪」 川合玉堂「夕月夜」
榊原紫峰「青梅」「静物の図」 村上華岳「秋景」 橋本関雪「樹上孔雀図」 鏑木清方「春游」
富岡鉄斎「阿倍仲麻呂在唐詠和歌図」 土田麦僊「静物 鮭と鰯」